第13章 pray
智くんはさっき枕元に置いたモノを手に取るとキャップを外し手のひらに中身を垂らした。
「なにそれ?」
「ん?ローションだよ?これ使わないとキツいんだって」
智くんは手のひらで馴染ませながら質問に答えてくれた。
「なんであるの?普段使わないでしょ?」
「あ~、一昨日仕事終わりに相葉ちゃんがくれた」
「なんで相葉くん?」
「翔くんが教えたんだろ?今日ふたりで会うって、そしたら相葉ちゃんが『あげる』って無理矢理持たされた、『必要ない』って言ったんだけど『持ってて損はないから』って…貰っといて正解だったな」
え、それって相葉くんは俺と智くんがこうなるって思ってたってこと?そういえばもうすぐいい報告が聞けそうって…もしかして自分でも気付かない内にみんなにはわかってた?俺が智くんのこと好きになってるって…
そんなことを考えてたらいつのまにか智くんが俺の脚を開き後ろの口に指を這わせてきた。
「ひゃっ!」
「ほら、ぼ~っとしてないではじめるよ?」
「う、うん…よろしくお願いします…」
智くんの指が少しずつナカに入ってくる…違和感が凄くて身体に力が入る。
「んっ!」
掴んでいた智くんの腕をギュッと握った。
「痛い?」
「ううん、大丈夫…違和感が凄いけど」
「そっか、少しずつ慣らすからね?ちょっと我慢して」
「う、ん…」
智くんの指がゆっくりと抜き差しされて徐々にその動きが滑らかになってきたのがわかった…更に指が増やされ時間を掛けてそこを柔らかくしていく。
智くんの指の動きが優しくて、違和感ではなく違う感覚が襲って来た。
「はぁ、ぁん…」
「翔くん?」
智くんが顔を覗き込む。
「あ…さと、しくん…」
「気持ちいいの?」
小さく頷いた…すると智くんの指がナカから引き抜かれた。
「あ、んっ…」
智くんは中心にゴムを嵌めローションを垂らし、俺の後ろの口に押し付けた。
「行くよ?」
智くんの声に頷くと智くんは大きく息を吐きゆっくりと腰を押し進めてきた。