第13章 pray
「んん~っ!」
首を振りキスから逃れ智くんを見つめた。
「あ、あ…さ、としく、ん…も、う…」
「うん、イっていいよ?」
智くんの手の動きがスピードをあげるとあっけなく登り詰めてしまった。
「あぁ…イっ、くっ!」
智くんの手に熱を吐き出しながらビクビクと身体が跳ねた。
「はぁ、はぁ、んっ、あ…」
呼吸を整えながらベッドに身を沈める…瞼を薄く開くと満足そうな智くんの笑顔があった。
「翔くん、可愛い…」
「そ、な、はず、ない、よ…」
「ううん、スッゲェ可愛いかったよ…こんな可愛くなるなんて知らなかった…」
智くんはベッドから降りると何やら手にして戻ってきた。それを枕元に置くと自分の衣服を全部脱ぎ去って現れたのは完全に勃ち上がってる智くんの中心…
俺の上に戻ってくるとそれを擦り付けるように腰を押し付けてきた。
「あっ!」
「凄いでしょ?翔くん見てたらこんなになっちゃった…それくらい魅力的だったよ?翔くんが感じてる姿…」
熱を帯びた智くんの瞳と声…
「もっと見たいな…今まで見たことない翔くん…」
俺も見たい…智くんがもっと熱くなる姿。
「智くん…」
両手を智くんに伸ばすと智くんはゆっくりと降りてきた。智くんをギュッと抱きしめると大きく深呼吸した。
「智くん…俺も見たいよ…今まで見たことない智くん…」
智くんは身体を起こしチュッとキスを落とすとニコッと微笑んで
「翔くんにならいくらでも見せてあげる」
嬉しそうにそう言った。