第2章 Kiss からはじめよう
「しょうがねぇだろ!
翔くんめちゃめちゃ可愛かったんだもん!」
「いや~、だからっていきなりねぇ?」
「バージン奪っちゃうって、大ちゃんってば!」
っ⁉なに勘違いしてんだ!コイツら!
「そこまでやってねーわ‼」
智くんが叫んだ。
「じゃあなんなんです?
この色気駄々漏れの翔さんは?」
ニノが納得できない様子で問いただす。
えっ?色気?駄々漏れ?
「どう見たって夕べやりましたって感じだろうよ」
松潤まで。なんで?そんなふうに見えるのかな?
「……キスしかしてねぇし…」
「えぇっ⁉キスだけ⁉
キスだけで翔ちゃんこんなになっちゃうの?」
「うぅん…まぁ…」
「リーダーどんなキスしてんだ?
夕べのキスで普通ここまで引き摺らねぇだろ?」
「……え~っと、今朝も、かな?」
そう、昨夜あのまま寝てしまった俺たちは目が覚めると一緒の布団で寝ていて、俺は隣に眠っていた智くんに軽く口づけた。
眠っているとばかり思っていた智くんがパッと目を開け
『お返ししないとねぇ~』
と、朝から濃厚なキスを智くんが出掛けるまでされ続けてしまったわけで……
「「「………」」」
3人は言葉を失ってしまった。
俺も恥ずかしくて何も言えない。