第13章 pray
松潤とふたりでそんな話をしていたらスタッフとの打ち合わせを終えた智くんが楽屋に入ってきた。
「あ~、お疲れさま智くん」
「おう、まだふたり残ってたんだ…なぁ、今相葉ちゃんが慌ててニノのこと追ってたけど何かあったのか?」
「あ、うん…俺がちょっと余計なこと言っちゃったから」
「大丈夫だって、そんな気にすること無いよ」
「そうかなぁ?」
「そうそう…それよりもさ、24日予定無いなら俺たちと一緒に飲む?」
「松潤たちと?誰が居るの?」
「ん?いつものメンツだよ?斗真とか旬とか…ムロさんとか」
確かにいつものメンツだ…でも、そのメンツに付いていく自信がない…
「いや遠慮しとくわ…」
「そう?気が向いたらいつでも言って?」
「うん、誘ってくれてありがと」
「じゃあ俺も帰るね、お疲れ」
「「お疲れ」」
松潤を見送ると智くんが俺の方に歩いてきて隣の椅子に座った。
「なに、翔くん24日に飲む相手探してるの?」
「ん、そう…相葉くんがニノを追っていったのもそれが原因」
「なんで?」
「俺が『イブにひとりは嫌だなぁ』って言ったら相葉くんが『3人で飲もう』って」
「ははっ!それでニノ怒っちゃったんだ…可愛いな」
「でしょ?でも、相葉くんには悪いことしちゃったよ」
「ん~、でも松潤も言ってたけど気にすることないよあのふたりなら、すぐ仲直りするって」
「そうは思うけどね、でも余計な波風立てちゃったから」
「いいんだって…ヤキモチ妬いて貰えて相葉ちゃんもきっと喜んでるよ」
「ならいいんだけど…」
「それよりさ、24日俺でいいなら付き合うよ?」
「え?智くんが?」
「うん、俺で良ければだけど」
智くんがニコッと笑ってそう言った。珍しいなぁ、智くんが付き合ってくれるなんて。