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片恋 《気象系BL》

第2章 Kiss からはじめよう


「…もういいよ…その代わり寝てたときにした数よりいっぱいしてね」

「…いいの?」

…あれ?智くんの雰囲気が一気に変わった?

なんて思った瞬間、智くんの顔が直ぐ目の前に。

思わず目を閉じると智くんの唇が俺の唇を塞ぐ。

余りにも急なことに呼吸がままならない。

今まで一番長いキスをされ、空気を取り込みたくて訴える。

「んーっ!」

ようやく離れてほっと息をすると

「まずは1回…」

智くんの艶っぽい声が耳を掠める。

乱れた呼吸を整えてる途中でまた唇が重なる。

「っん!」

呼吸をするために開いていた唇から智くんの舌が入ってきて俺を翻弄する。

「んんっ!」

苦しくて思わず声が漏れる。

それでも智くんのキスは激しくなる。

限界を迎えた俺は智くんの肩を叩いた。

「はぁ、はぁ……」

やっと離してくれた智くんは怪しげな笑みを見せる。

「まだまだだよ?」

「ちょっ、まっ…んっ!」

休む間もなくキスを続けられ完全に酸欠状態。

更に追い込んでくるキスに思考能力も奪われ成されるがまま受け入れるしかなかった。

「はぁっ、……んんっ………んっ!」

体からは完全に力が抜け智くんの洋服を握りしめるのが精一杯。

智くんに支えられてないと倒れてしまいそう。

いつの間にか涙も流れていたようで、智くんに拭われて気がついた。
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