第10章 always
《おまけのナイショ噺》
翔くんの体に手を伸ばそうとした時、翔くんの携帯が鳴った…慌てて電話に出る翔くん。
櫻「もしもし…うん、うん、分かった…」
電話を切り俺を見た。
櫻「後5分でマネ着くって」
大「うわっ、マジで?急がないとヤバイな…あ、それより俺自分のマネに迎え要らないって言ってないや」
慌ててバタバタと動きだし、何とか5分で用意を終わらせた。
翔くんとふたりで下に降りていき車に乗り込んだ。
櫻「おはよう」
大「おはよ」
マ「おはようございます、大野さん泊まったんですね」
翔くんのマネージャーがバックミラー越しに話しかけてきた。
大「あ、うん、遅くなったから泊めて貰った」
マ「……櫻井さん、声どうしました?」
櫻「え?どこか変?」
マ「誤魔化せると思ってるんですか?何年あなたについてると思ってるんです?」
櫻「…ごめん、」
マ「はぁ~、だから昨日の帰り言ったのに…」
櫻「え?それって…」
翔くんがびっくりして言葉に詰まる。
マ「私がおふたりのこと気がつかないと思いました?」
櫻「いつから?」
マ「確定したのは札幌の時ですね」
櫻「だって、あれは松潤じゃん」
マ「確かに手を出したのは松本さんでしたけど、櫻井さんの本命が大野さんなのは分かってましたし、あの後の大野さんの対応見てればねぇ…」
大櫻「「……」」
マ「まあ、おふたりとも大人なので余り口うるさくは言いたくありませんが世間にバレるのだけは勘弁してくださいよ?その為の協力はさせていただくので」
櫻「え、いいの?」
マ「駄目って言ったら別れるんですか?」
櫻「…嫌だ」
マ「ですよね、だから影でこそこそされるよりは状況を把握しておいた方が賢明かと…」
櫻「うん、ありがと…」
マ「いいえ、これが私の仕事ですから
でも良かったですね、やっと想いが通じて」
櫻「うん…」
嬉しそうに微笑む翔くんが可愛くてそっと手を握ると翔くんも握り返してくれた。