第10章 always
「だから言ったでしょ?
潤くんの努力は無駄じゃなかったんですよ…
これまで身につけた物はちゃんとあなたを成長させてるんです…
あなた自身が大野さんに負けてる訳じゃない…
翔さんだってそんな事で大野さんを好きになった訳じゃないでしょ?」
そう話を振られた翔くんは少し頬を染め
「あ、うん、最初はね智くんのダンス凄いなぁって思って憧れてたんだけど
一番の理由は居心地がいいから…
智くんの側に居るだけでほっとするんだ」
照れながらそう言ってくれる翔くんが可愛くて
じっと見つめてしまった。
「大野さん、顔!デレ過ぎです」
「あ、ごめん…」
「と言うことなので、潤くんあなたの力不足が理由じゃない」
「松潤ごめんな
お前の為に良かれと思ってやっていたことが
かえってお前を苦しめる結果になった…
俺がハッキリさせとけば…」
「翔くんが謝る事じゃないよ
そのお陰で俺はふたりを目指して努力出来たんだ…
今の俺があるのはやっぱりふたりのお陰だよ」
そう言う松潤の表情が穏やかに見えた…
もう大丈夫だな。
「そうですね、これからも嵐を導いていってくださいよ?おふたりさん
あまりイチャイチャしてたら私たちがおふたりを置いて行きますからね?」
「おっ、それいいな、新たな目標みっけ」
「ふふっ、潤くん、相葉さん、一緒に頑張りましょうね」
「うん、俺も頑張る~」
「それじゃあそろそろ失礼しましょ?
翔さん、今度こそゆっくり休んでくださいね」
「うん、ニノ色々ありがとう」
「いいえ、大したことはしてませんよ…
じゃあ、おやすみなさい」
「翔ちゃん、大ちゃんおやすみ~」
「リーダー、翔くんの事よろしくね、おやすみなさい」
「おう…おやすみ」
3人は部屋を出ていった。
良かった…今までの嵐に戻れそうだ。