第10章 always
すぐにドアのノック音が聞こえ
開けると3人が立っていた。
「あれ?相葉ちゃんもいたんだ」
「今日の相葉さんは一味違うので一緒に話をしていました」
「なんだよ、『今日の』って」
相葉ちゃんが少し剥れて言った。
「今日だけってことですよ」
このままだと言いあいが始まりそう…
「いいから早く入れよ」
部屋の中へ促した。
「いらっしゃい」
翔くんが笑顔で3人を迎える。
「翔さん顔色良くなりましたね、良かった」
「ごめんね、心配掛けて」
「そんなこと気にしなくていいんだよ~翔ちゃん」
そう言って翔くんに抱きつく相葉ちゃん…
何でだろ、他の奴だと嫌なのに相葉ちゃんは何故か許せてしまう。
「相葉さん、翔さんの体に障るので止めましょうね?」
ニノに洋服の襟を摘ままれ引き離されてしまった。
「あ、そっか、ごめん翔ちゃん!」
慌てる相葉ちゃん。
「もう大丈夫だって」
微笑えむ翔くんを見て相葉ちゃんもほっとしたようだ。
「翔さん、すぐ済むのでちょっとだけ時間くださいね」
「うん、でもとりあえず皆座りなよ…
立っていられると落ち着かない」
翔くんと俺は並んで座り松潤は一人掛け用、ニノと相葉ちゃんはベッドに座った。
「…翔くん、ごめん…
謝って済むことじゃないのは分かってるけどちゃんと謝りたくて…」
松潤は翔くんの事をしっかりと見て話始めた…
その姿を見てある程度気持ちの整理を付けてここに来たんだと分かった。
翔くんも何も言わずに松潤を見て話を聞いてる…
松潤が考えた事を全て受け止めてあげようとしてるんだな…
「…言い訳になるかもしれないけど
俺Jrの頃から翔くんに憧れてて
でもいつの間にかそれが恋愛対象に変わってたんだ…」