第10章 always
「でさぁ、今どんなことになってんの?教えてよ」
「おそらくですけど、潤くんは翔さんが大野さんのことを好きだと知って、大野さんに翔さんを渡したくないと思ってる…」
ニノが、はっとしたように顔をあげた。
「もしかして、潤くんが言っていた大野さんの大切なものって、翔さんのことなんじゃないですか?」
「まさか…」
「潤くんは翔さんだけじゃなく、大野さんも翔さんを好きだと知った…
だからどんな手を使ってでも、翔さんを手に入れようとしてるんじゃ…」
そうなのか?確かにそれなら全てに納得出来る。
翔くん…俺はどうしたらいい?
翔くんは松潤をひとりに出来ないって…
そりゃそうだよな。小さい頃から弟のように可愛がって来た…自分の想いを押さえてまで、ずっと守ってきたんだ…
でも、俺も翔くんのことずっと想ってきたんだよ?
俺だって、翔くんのこと、誰にも渡したくないし、守ってあげたいんだ。
翔くんは今、何を考えてる?
「大ちゃん、そんな怖い顔しないでよ…
心配なのは分かるけどさ、皆で解決しよ?
5人で嵐でしょ?俺なんかは頼りないかも知れないけどさ!」
「ううん、そんなことない。ありがとう、相葉ちゃん…」
相葉ちゃんの言葉で励まされた。
うん、大丈夫…また元の5人に戻れる。