第9章 言葉より大切なもの
頬を染める翔くんを見て、俺からもお返しのキスをした…
そこまでで止まれれば良かったんだけど、結局翔くんの色気に負けて朝からいただいてしまった…ごめん、翔くん。
今日は、午後からレギュラー番組の収録があるから、少しでも翔くんを休ませてあげたくて
翔くんをマンションには帰さず、そのまま家で過ごした。
ベッドにいると、また妖しい雰囲気になっちゃうから、リビングのソファに移動した。
横になる翔くんに、膝枕をしてあげる…
まぁ実際はしてあげる…と言うよりは、座ってる俺の膝に、翔くんがすり寄ってきたと言う方が正解か。
元々俺は翔くんにとって、嵐の中では唯一の年上だか
極々稀にだけど、甘えて来るようなことはあった…
他のメンバーには絶対見せない翔くんの一面…
今までそれにちょっとした優越感を感じていたんだけど、こんだけガッツリ甘えてくれるなんてついつい顔がニヤけてしまう。
髪を撫でてあげてると、すぐに眠りについてしまった翔くん…
やっぱ体がキツいのか…
そうだよなぁ、あんだけ感じまくってたら、それだけで疲れるだろうに…
それなのに朝からもう一戦…
ほんとごめん、翔くん…
翔くんの妖艶な姿の前では、俺の理性なんて形無しなんだよ…
エッチの最中の翔くんの姿を思い出し、またまたニヤけてしまう顔…
今、誰もいなくて良かった…誰かに見られてたら怪しい奴にしか見えない。
準備に必要な時間ギリギリまで寝かせておいた…
「翔くん、そろそろ時間だよ」
「ん…」
目を覚まし、ソファに手を付きゆっくりと起き上がった翔くん。
「おはよ」
「…おはよ、智くん」
翔くんはニコッと笑うと体を伸ばし俺にキスしてきた…
ん~、可愛いのは嬉しいんだけど出掛けにこれは困ったな…