• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第9章 言葉より大切なもの


「俺、どうしちゃったんだろ…
智くんのこと嫌じゃないのに見られない」

そう言ったら松潤とニノが微笑み合って頷いた。

それからふたりは俺のことを見て

「翔くん、初めから解決していこうか
今朝リーダーに会ったとき、顔を見て話してくれないことが悲しかったんだよね?」

俺は頷いた。

「それってさ、俺が昨日までニノに感じてた事だと思うんだ
なんで俺の事、見てくれないんだろうって」

「うん…智くん、いつも優しく笑って話聞いてくれるのに、見てくれない事が悲しかった」

「で、リーダーにそれを言ったら、いつもの通りにしてくれたんだよね?」

「そう…俺の我が儘聞いてくれた」

「写真撮ってるときドキドキして、大野さんの事見れなくなっちゃったんでしょ?」

「智くんに触れてることが、急に恥ずかしくなっちゃったんだよ
そしたら目も合わせられなくて…そらしちゃった…」

「それは俺が潤くんに対してしてきた事と一緒だよね?」

ニノに言われてハッとした。

そうだ、ニノも松潤の事が恥ずかしくて見られないって、ずっと悩んでた。

「ねぇ、翔さん。翔さんが今日感じた感情ってさ
俺が潤くんに、潤くんが俺に感じてた物と同じじゃないかな?
だったらさ、答えはひとつしかないと思うんだけど…」

ニノと松潤が優しく微笑んでくれた。
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp