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片恋 《気象系BL》

第9章 言葉より大切なもの


〈翔サイド〉

今、智くんなんて言った?俺の事が好き?それってどういうこと?

「リーダーやっと言ったな」

「ほんともう時間掛けすぎ」

松潤とニノが何やら嬉しそうに話してるけど訳が分からない。

当の智くんは頭を抱えちゃってるし…

「なに?なんなの?」

「え、翔くんまだ分からないの?」

「翔さん、鈍すぎ…」

ふたりが呆れたように俺の顔を見る。

やっぱり俺が鈍いのか…

智くんが頭から手を下ろし、「はぁ」っと息を吐いた。

漸く顔をあげると俺の顔を見て

「だから言っただろ、翔くんの方が鈍いって…」

苦笑いをする智くん。

「え、ちょっと待って…智くんの言う『好き』ってもしかして…ライクじゃなくてラブの方…」

「そうだよ…」

「え、嘘、なんで…」

ビックリしすぎて言葉が見つからない。

「翔さん、慌てすぎ…」

「翔くんだけだよ、分かってなかったの
あの相葉くんでさえ分かってたかんね」

え、相葉くんも分かってた?

「なんで皆知ってるの?」

「だってリーダー分かりやすかったもん」

「うん、誰が見ても大野さんが翔さんのこと好きなのは分かったよ?
しかもだいぶ前から」

「え、そうなの?」

智くんを見ると智くんが気まずそうに頷いた。
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