第8章 とまどいながら
「え~?いつ?」
「ニノに相談したのがあのゲームをクリアした日だな
ニノが中々クリア出来ないって騒いでたゲームあったじゃん
それまでは忙しいって相手にしてくれなかったから」
「あー、あの時ね
そうなんだよ、あのゲームのせいでさぁニノが相手にしてくれなくて
暇だから翔ちゃんとよく話してた」
「え?ってことはさぁ、事の発端ってニノのゲームのせいなんじゃ…」
潤くんの一言でみんなが一斉に俺を見た。
嘘だろ?まさかあれが始まりなの?
「ニノ、暫く楽屋でゲーム禁止ね」
大野さんから言われてしまったが今回はしょうがない。
「わかりましたよ」
「スッキリ解決出来て良かったな
でもさぁ、あんま見せつけんなよ~」
「分かってるよ、仕事にプライベートは持ち込まないよ」
「さすが大野さん、嵐のリーダーだけありますね
有言実行でお願いしますよ」
目を細めて大野さんを見た。
「なんだよ、その疑いの目は…」
「さぁ、ただ今朝早く来てたなぁって思っただけです」
「いいだろ、まだ誰も来てないんだから」
「智くん…」
「それって何かしてたってこと?」
潤くんは興味津々みたいだ。
さっきまで見せつけんななんて言ってたのに…
「朝の挨拶だけだよ」
「なんだぁ、つまんねぇ」
「ねぇ、ニノもう帰ろうよ~」
「お、相葉くんが我慢の限界か」
だからなんで潤くんが楽しそうなんだよ…
「はい、はい、行きますよ
それではお疲れ様でした」
「じゃあ皆お疲れ~」
「明日ライブの打ち合わせだから遅れんなよ~」
潤くんの声を聞きながら楽屋を後にした。