第8章 とまどいながら
収録が終わって帰る準備をしていると
「ねぇ、今日ニノん家行っていいでしょ」
当たり前のように相葉さんが聞いてきた。
「駄目って言ってもどうせ来るんでしょ」
「うん!」
目をキラキラさせて頷く相葉さん。
そんな顔されたら断れ無いでしょ、まぁ断る気もないんだけど。
「しょうがないからいいですよ」
「ありがと~、ニノちゃん」
って、抱きついてくる。
「お~お、ラブラブだなおふたりさん」
潤くんがニヤニヤ顔で茶化してくる。
「相葉さん離れてください、準備出来ないでしょ」
「は~い」
「相変わらず相葉くんへの当たりキツいなニノ…
相葉くんはMってことか」
「えー、そんなことないよ~、むしろニノがM?」
「相葉さん!余計なこと言うと家、出禁にしますよ」
「嘘、嘘、ごめんニノ。もう言わないから許して」
「相葉ちゃんも大変な奴選んだよなぁ」
様子を見ていた大野さんが可笑しそうに笑うから
「そうですね、翔さん選んだ方が良かったんじゃないですか」
って言い返してやった。
大野さんは一瞬言葉に詰まったけど
「…ごめんなさい、相葉ちゃんはニノを選んで正解です…」
って謝ってきた。
俺に口で勝とうなんて100年早いよ。
「ははっ、リーダー弱!
まぁ二組とも上手くいって良かったよ
でもさぁなんで揉めたの?
其々両想いだったんだろ?」
「大ちゃんがニノとよく一緒に帰ってたから」
「相葉ちゃんが翔くんにベタベタしてたからニノに相談してたんだよ」