第2章 Kiss からはじめよう
今日もいつもと同じように食べ物を賭けたクイズバトル。
ピンポン!
「はい。上島さん!」
「鶏肉の代わりにカエルを使う!」
上島さんがふざけた答えを言った。
「それないわ~!」
思いっきり突っ込んだ。
「なんだよ!そんな言い方ないだろ⁉」
あっ、これってあのパターン?
やばっ、乗っかってあげなきゃダメかな?
「だって無いもんはないでしょうよ!」
俺、ニノみたいにかわすパターンできないんだよなぁ。
諦めて上島さんとキスするかぁ。
あぁ~、上島さん近づいて来ちゃったよ…
「やめなさいよ」
「そうだよ。大人げない」
「ケンカしないで」
メンバーもノッてきた。
ドサッ!
えっ?なに?
「なにやってんの?
リーダー?」
「ごめん!つまずいちゃった…」
智くんが転んでる。
「おじさん気を付けてくださいよ」
「なんだよっ!いいところだったのに!
邪魔されたー!」
「ごめ~ん…」
眉毛を寄せて謝る智くん。
「じゃあ、続きを…」
「もうダメ~!」
「え~‼」
あ~、助かった~!
智くんのおかげで何とか笑いもとれたし、キスも免れた。