第2章 Kiss からはじめよう
「じゃあ行こうよ!」
智くんが嬉しそうに誘ってきた。
「いいよ
都合がいい時声かけてよ」
「今日は?」
「今日⁉
いきなりだね?」
「だってこういう話って後にすると結局行かないで終わっちゃうじゃん」
意外だな?社交辞令かとも思ったけど本気だったんだ。
なんだろ?ちょっと嬉しいかも。
「あっ、でも翔くん今日朝早かったから疲れてるよね?」
「大丈夫だよ
さっき寝たし、この収録終われば仕事ないから」
「そう?無理してない?」
「してないよ!智くん相手に嘘つかないし」
「そっか…」
ちょっとほっとした感じで笑顔を見せる。
「そうだ!家で飲まない?
家なら気使わないでゆっくりできるし
俺最近料理するようになったから簡単なつまみなら作れるよ?」
「いいの?
智くんって、家に上がられるのやじゃないの?」
松潤が智くんの家に行ったのは聞いたけど、直ぐに出掛けたみたいだし、家飲みに誘われるなんて思わなかったな。
「う~ん、人によるかな…
やっばある程度親しくないとね?」
「智くんが迷惑じゃなければお邪魔させて貰うよ?」
「全然迷惑じゃないよ!」
「じゃあ、お邪魔します」
「やった!」
「そんな喜ばなくても…」
「え~、だって嬉しいもん!
翔くんと2人で飲めるなんて!
初じゃない⁉」
「すみません、スタンバイお願いします」
スタッフから呼ばれた。
「はいっ!行こう智くん!」
セットに入っていく。