第1章 Two
「翔ちゃんと松潤が5位かぁ。
不仲説出てるのにねっ」
「あんなのデタラメもいいとこでしょ?
どう見たって、潤くんは翔さんの事好きでしょ、
ああ、変な意味じゃないですよ?」
ニノがニヤリとこちらを見るが、無視無視!
「まぁ、ファンの人たちは分かってるから5位にランクインしてるんでしょうけど」
「だよね~」
コンコン、ドアがノックされた。
「大野さん、二宮さん。次、お願いします」
「はーい」
ニノと二人で立ち上がって部屋を出る。
「いってらっしゃーい!」
相葉ちゃんの声が後ろから聞こえた。
「ニノとってことは大宮かぁ」
「不満そうですね?」
「いや、不満じゃないけど… 翔くんと松潤の後じゃなぁ
どう見たってお笑い担当じゃん」
「すみませんね、お笑い担当で!」
「いや、俺も相方だから、何とも言えないけど…」
そんな事を言いながら歩いていると、前から翔くんと松潤が歩いて来た。
「おっ!次は大宮かぁ」
「ふふっ、相変わらずの安定感だね」
翔くんに言われるとちょっと切ない。
俺とニノは、しょちゅうくっついているけど、ニノが絡んでくるだけで俺が望んでいることではない。
俺が近くにいたいのは、翔くんなんだよ…
「お二人のシチュエーションは?」
「仲良し兄弟でお買い物だって」
松潤が嬉しそうに言う。
はぁ、やっぱり松潤も翔くんの事が…?
「だから双子コーデ?」
「いや、双子コーデではないだろ、似てるけど」
翔くんが若干苦笑い。
「この年でお揃いはキツいよ~」
ははっ、と笑い翔くんと松潤はスタジオに向かった。