第8章 とまどいながら
「そんなことないでしょ?
朝、楽屋でニノが翔ちゃんにキスしようとした時、俺が止めに入るって信じてくれたんじゃないの?」
「あれは…大野さんがドアの前にいるのが分かってたから…」
「それでも大ちゃんが入って来なかったら俺が止めるの分かってたでしょ?」
確かに相葉さんが止めてくれると思ってた…
「…こんな話廊下でする話じゃないですね…家に来ますか?」
「うん」
相葉さんがほっとしたように頷いた。
車に着くとマネージャーが『ほんとに相葉さん、復活しましたね』と言われた。
最近、大野さんや翔さんばかりが来ていて相葉さんが家に来るのは久しぶりだけど、やっぱり相葉さんが一番しっくりくる。
相葉さんがいつもの場所に座ると安心するというか、落ち着くというか…
「ビール飲みますか?」
「飲んでいいの?」
「いいですよ?私も飲みたいですし」
「じゃあ、貰う」
缶ビールを2本とツマミになりそうな食べ物をを持ってリビングに戻る。
「はい、どうぞ」
「ありがと」
ビールを受けとる相葉さんの隣にいつものように座った。