第8章 とまどいながら
テレビの収録が終わり楽屋に戻ってきた。
帰る準備をしているとニノが
「それでは私はもう帰るので大野さん、ちゃんと話ししてくださいよ?
さっきも言いましたけどラストチャンスですからね?」
「分かってる。今までごめん、ニノ」
「謝るのは私にではないと思うんですけど」
「でも、ニノ何度も言ってくれてたのに
俺言うこと聞かなかったから…」
「そう思うならちゃんと結果を出してくださいね
それじゃ、お疲れさまでした」
ニノが楽屋を出ていくと、相葉くんが急いで帰る準備を終え、
「俺も帰るね、お疲れさま!」
と言って走って出ていった。
「相葉くん頑張れよ~」
松潤が暢気に声を掛ける。
ニノ、相葉くん追ってったよ…
相葉くんも充分反省してるんだからあんまり意地悪しないでもう許してあげなよ?
「じゃあ、俺も帰るわ
おふたりさん、ごゆっくり~」
「お疲れ」
「…お疲れ、松潤」
松潤が楽屋を出ていくと智くんが俺に声を掛ける。
「…翔くん、ここ座ってくれる?」
智くんが座ってるソファーの隣を手でポンポンと叩いた。
「…うん」