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片恋 《気象系BL》

第8章 とまどいながら


次の瞬間、俺の体は小さな衝撃を受け、目の前が真っ暗になった。

えっ?なに?

突然の出来事に状況が把握出来ずにいた。

身動きが取れない状態、俺の頭を誰かが抱え込んでる?

この香りは…

「はぁ、あなたも遅いんですよ」

ニノの呆れた声が聞こえた。

「…ごめん」

この声…智くん?

力が緩められ、そっと上を見ると智くんと目があった。

「大ちゃん?なんで⁉」

相葉くんの驚きの声が聞こえて隣を見るとニノが相葉くんに抱え込まれてた。

沈黙が流れる中、楽屋のドアが再び開く。

「おは…、何やってんの?オタクら?」

松潤がびっくりした表情を見せた。

「おはようございます、潤くん」

ニノが何事もないかのようにいたって普通に挨拶をした。

「おはよ、で、なにこの状況?」

相葉くんに抱かれたニノ、智くんに抱かれた俺。

俺だってびっくりしてる…

なんで俺、智くんに抱かれてんの?

「さぁ?なんでしょ?
私は翔さんにキスしようとしただけなんですけど」

「は?それもどうよ?」

「おかしくないでしょ?
恋人同士なら」

「え?ニノ、昨日の本気だったの?」

「えぇ、本気ですよ?
とりあえず、おふたりは私たちを解放してくれますか?」

ニノが智くんと相葉くんに視線を送るとふたりはゆっくりと俺たちから離れた。

「私はね、翔さんの泣き顔をもう2度と見たくないんでね
翔さんを傷つけるモノから遠ざけたいんですよ」

そう言って智くんの顔を見た。

智くんはニノを見つめると

「ごめん、昨日の事は俺が悪い
だけど、ニノ、翔くんは渡せないよ」

智くん?
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