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片恋 《気象系BL》

第8章 とまどいながら


ニノにそう言われると相葉くんは俯いてしまった。

「…ごめん…」

相葉くんがポツリと呟いた。

「誰に対しての『ごめん』なんですか?
翔さんそれとも私?
まぁ、翔さんに対しては謝って許される事ではないと思いますけど?
巻き込んだ上に大野さんに怒られちゃったんですから」

「…ごめん、翔ちゃん
謝って済む問題じゃないけど、俺、謝ることしかできないし…」

「恩を仇で返すとはこの事ですね」

追い討ちを掛けるようなニノの言葉に相葉くんの頭は更に下がっていく。

さすがに気の毒になった俺は

「ニノ、もういいんじゃない?
相葉くん凄く反省してるみたいだし」

「ほんとに翔さんは優しいんだから
いいですよ、翔さんに免じてこれ以上は言わないであげます
それで?相葉さんが言いたいことは全て終わりましたか?」

「あ、うん、えっと…」

「はっきりしてください
私、今からボス戦始まるんで、集中したいんです」

「あ、あのさ、ニノと翔ちゃんは本当に付き合うの?」

「昨日、そう言いましたよね?」

「うん、でも…」

「なにか?」

「ニノと翔ちゃん、そういう風に見えないから」

「じゃあ、私と大野さんはそう見えたんですか?」

相葉さんが少し考えて首を横に振る。

「ううん、そんなことなかった…
ただニノのそばに大ちゃんが居ることが増えたから寂しくて、俺嫉妬したんだと思う」

「嫉妬?」

「うん、ニノの隣は俺の場所じゃないの?ってニノは俺といるより大ちゃんといる方がいいのかなって…」
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