• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第2章 Kiss からはじめよう


「あぁ、だから楽屋に寄ってないんですね?」

「えっ?」

「寄ってないんでしょ?
翔さんに会ってないんだから」

「…あぁ、…うん」

「……」

「あっ、そろそろ着替え行かないと」

相葉くんが時計を見る。

「あ~、ほんとだ
さぁ、気合い入れて行くかぁ!」

松潤が勢いよく立ち上がった。

「着替えに気合いは要らないだろ?」

「いや~、今日は全てのことに気合い入れないと動けなそう」

「なに?松潤調子悪いの?」

事情を知らない智くんが心配そうに聞く。

「昨日飲み過ぎた…」

「昨日じゃなくて、今日ですけどね?」

「気を付けろよ~、もう若くないんだから」

「おじさんに言われてますよ?」

クスクスとニノが笑う。

「ん~、でも今日は言われてもしょうがない
自分でも年取ったと思うわ…
前だったら徹夜でもいけたもん」

「松潤メイク最後にしてもらう?
もうちょい休んでたら?」

相葉くんが気を使って提案した。優しいな~。

「いや、今寝たら逆に起きられない
深い眠りに入ったら誰も俺のこと起こせないでしょ?」

「確かに
眠りのタイミングによっては全く目が覚めないよな?
俺もさっき起きられなかった」

「あ~、だからぼーっとしてたんですね?」

「うん、目開けたくても開かないの」

「一人で寝てたんだから無理に起きることないでしょ?」

「…まぁ、そうなんだけど…」

何となく答えに詰まった。
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp