第8章 とまどいながら
控え室の前に着いた時、翔さんと腕を組んだ。
「ニノ?どうしたの?」
不思議そうに俺の顔を見る翔さん。
「私に話しを合わせてくださいね?」
「何しようとしてるの?
悪い顔してるよ?」
「ふふっ、そうですか?
まぁ、翔さんを泣かせた罰を受けて貰いましょ」
そう言って部屋に入っていった。
部屋に入ると相葉さんが駆け寄ってくる。
「翔ちゃん、ごめん!
俺のせいで大ちゃん怒らせちゃって
大ちゃんにはちゃんと説明したから」
「いいよ、俺も気を付けなきゃいけなかったんだ」
相葉さんの後ろから気まずそうに大野さんが近づいて来た。
「…ごめん翔くん
俺、事情も聞かずにいきなり怒っちゃって…」
「智くんも大丈夫だから
怒られて当たり前だし」
そう言って謝るふたりに微笑んでる翔さん。
やっぱり翔さんは優しいよね~。
でもね、俺はそんなに甘くはないよ?
翔さんが許してあげても俺はね?
「おふたりとももう大丈夫ですよ?
翔さんの事は私に任せてくださいね?」
「ニノ?どういうこと?」
大野さんが俺を見るから、に~っこりと笑ってあげた。
「だからぁ、おふたりに翔さんは任せられないんで私が翔さん貰います」
「なに言ってんだよ、ニノ!」
相葉さんが驚いて声をあげるけど、あなたも悪いんですよ…
大野さんと一緒に罰を受けてくださいね。