• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第8章 とまどいながら


「翔くんさぁ、最近相葉ちゃんとよく一緒にいるよね?」

「ん?あぁ、そうだね…」

「…相葉ちゃん、いい奴だもんなぁ」

「まぁ、明るいし素直だしミラクル起こすし飽きないよね?」

「…やっぱ、そうだよなぁ」

そう言う智くんはやっぱり様子がおかしい。

ちゃんと話がしたくて智くんの隣のスペースに座った。

「智くん、どうしたの?
なんか最近の智くんおかしいよね?」

智くんの気持ちを読み取ろうと目をしっかりと見つめた。

「おかしいのはいつものことだろ?」

「そんなことないでしょ
何か悩んでる?気持ちが落ちてるように見えるけど」

「そんなことないよ」

「そんなことあるよ、なんで隠すの?
俺じゃ役に立たない?
話す価値もない?」

「違うよ、ほんとに翔くんに聞いて貰う話しがないだけだから」

「ニノには話せるのに俺には話せないんだ…」

哀しくなって視線を逸らした。

「翔くん?」

「んん、いい。智くんが話したくないならしょうがないもんね…」

これ以上話しても智くんは何も言ってくれないんだろうな…

智くん、頑固だし。

でも、やっぱり寂しいな…俺は相談相手にもなれないんだ。

いつから俺と智くんの距離が出来ちゃったんだろう…
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp