第2章 Kiss からはじめよう
「はい、コーヒー。ブラックでいいですか?」
ニノがコップを松潤に渡す。
「あ~、サンキュー…」
「まだ、お酒残ってるでしょ?
少しニオイますよ」
「マジでぇ?今日仕事だから早く帰りたかったんだけどはじめましての人だから帰るに帰れなくて、参ったよ~…」
「まぁ、事情が事情だからわからなくもないけどVTR中に寝るなよ?」
「ん~、そこは大丈夫」
「松潤寝ちゃったら隣で起こしてあげるよ♪」
「相葉さんの場合力加減しないと潤くんがイスから落ちますからね?」
「了かーい!」
「ははっ!ホントに大丈夫!さすがに仕事中は寝ないから!」
松潤のテンションがいくらか上がってきた。
やっぱ相葉くん効果だな!
でもアルコール臭が残ってるってことは松潤も候補から消えたな。
「あれ?そういえばリーダーまだなの?
俺ギリギリだからみんな揃ってるかと思ったのに」
「あぁ、言われてみればそうですね?
荷物も置いてないですし」
「珍しいねぇ、大ちゃん遅いの
事故とかじゃなければいいけど」
「事故だったら連絡入るでしょ」
まぁ、マネージャーも何も言ってこないし、事故ではないだろ。
でも確かに珍しいなぁ。
いつもボーっとしてるけど遅刻とかはない人だから。
逆にいつも早いくらいなんだよねぇ。