第7章 turth
《おまけ 楽屋のナイショ噺》
あれから翔くんと何度か肌を合わせた。
元々勉強家の翔くんはその度にめざましいスキルアップをする。
それなのに照れ屋な性格はそのままだから恥じらう様子は相変わらずで俺の方が翻弄される始末だ。
夕べも抑制が効かずに翔くんをメチャクチャに抱いてしまい、今、翔くんは俺の膝枕で寝ている。
他のメンバーが来るまでもう少し時間があるからと無理矢理寝かせたけど、律儀に目覚ましをセットして寝る翔くん。
『俺が起こしてあげるからって』
って言っても
『智くんは誰かが来てからじゃないと起こしてくれないでしょ?』
なんて言う。
いいじゃん、みんなもう知ってるんだから少しくらいイチャイチャ見せつけたって。
そういう照れ屋な部分がまた可愛い。
『ピピッ』
目覚ましがなり、翔くんがうっすらと目を開ける。
昨日の情事の気だるさと目覚めきれない眼差しが相まって堪らなく色っぽい。
確かにこんな姿、他の奴に見せたくないなぁ。
皆が来る前に起きてもらって正解だな。
大「おはよ、翔くん」
櫻「…おはよ…」
頭を撫でてあげると気持ち良さそうに瞳を閉じる。
大「大丈夫?」
櫻「うん…大丈夫…」
と言って微笑みながらゆっくりと起き上がる姿もまた気だるくて色っぽい…
思わず腕を引っ張り胸の中に抱きしめた。
櫻「智くん?」
大「そんな色っぽい顔、他の人に見せちゃ駄目だよ?」