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片恋 《気象系BL》

第7章 turth


「っん、ふっ、んんっ…」

キスの合間に溢れる声で俺の欲望は膨れ上がる一方。

どんなにキスを続けても満たされらることがない…

翔くんの洋服の裾から手を滑り込ませると翔くんの身体がビクッと震える。

翔くんの手が俺の手を押さえるから唇を離した。

「止めなくていいんでしょ?」

「…はぁ…それは…キスのこと、だ、よ…」

呼吸を乱しながら翔くんが答える。

「キスだけで終われると思ったの?」

俯いて何も答えない翔くん。

「ダメ…?」

それでも答えをくれない翔くんから体を離した。

「だよね…今日付き合いだしたばっかりだもんね…」

悲しげな表情を見せると翔くんは少し慌てたように

「ダメじゃない…ただ急すぎて…どうしたらいいのかわからないから……」

顔を紅く染めながら言い訳してくる翔くんが愛しい。

ごめんね、下手な演技して。

優しい翔くんならそう言ってくれると思ったよ?

翔くんの優しさにつけ入るような真似をしたけど、今すぐ翔くんが欲しい…

ニノの呆れた顔が頭に浮かんだ。

ニノには分かってたんだよな?こうなることが…

「翔くんは何もしなくていいよ?
なんにも考えなくていい…
なにも考えないで俺の事を感じて?」

「…う、ん」

目を伏せて頷く翔くんは可憐な乙女のようで、さっきまでの誘うような色気はないけどこれはこれで征服欲を煽られる。

キスを再開させてもその先への不安があるせいか少しぎこちない…

無意識なんだろうけどほんとに煽るの上手いよな…

まぁ実際初めてだから当然だけどこの初々しさがたまらない。

「んんっ、あ、ん…」

キスを続けると漸く力が抜けてきた…

そのままそっとソファーに横たえる…

不安が残る潤んだ瞳で俺を見上げる翔くん。

「大丈夫だから…一緒に幸せになろうね?」

と言って微笑むと

「…うん」

と言って恥ずかしそうに微笑み返してくれた。

俺は欲望のままに翔くんの全てを奪っていく…

fin
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