第7章 turth
<ニノサイド>
まぁ君と楽屋に向かう途中前から潤くんが歩いてくる。
その表情は心此処にあらずといった感じだ。
「潤くん?おはようございます」
声をかけるとビクッとして顔をあげた。
「あ、おはよう…」
前にもあったぞ、この感じ…
「おはよ、松潤!
どうかしたの?」
「えっと…」
目線を逸らされた。
「はぁ~。また、あのふたりですか?」
そう聞くとこちらを見て驚く。
「なんで⁉」
「この前と同じ反応ですけど?」
「あぁ、そっか…
でも今日のは見間違いじゃないんだよね…」
「なになに、あのふたりチューしてたの?」
まぁ君が楽しそうに聞く。
「……うん、しかもかなり濃いやつ…」
「なるほど、それは動揺しますよね
とりあえず楽屋に行きましょうか」
「…ねぇ、あのふたりって…」
潤くんが探るように聞いてきたけど
「それは当人たちから聞きましょ?」
大野さんのことだから我々にちゃんと報告してくれるだろう。
なんて思って楽屋に入っていったら…またデジャブ…?
ふたりとも定位置にいるんだけど…
翔さん、真っ赤な顔して読んでる新聞が逆さま…
前回と違うのは大野さんがデレた顔で翔さんのこと見すぎ…
報告とかの前にバレバレなんですけど…
この先、このふたり大丈夫?