第7章 turth
今度は後頭部をしっかり押さえ、開いていた唇から舌を差し入れる。
「んっ!」
急に深いキスをされた抵抗なのか声をあげるけど、構わず続けた。
俺の胸を押し返そうとする翔くんの腕。
全然力入ってないけどね…
最初は逃げていた翔くんの舌も次第に応えるてくれるように絡み付いてきた。
抗議の声も甘い声に変わる。
「んっ…んんっ…」
押し返そうとしていた腕もしっかり俺の背中に回ってて…
何度も角度を変えて翔くんの唇を堪能していた。
ガチャッ
「おは…」
バタン。
松潤?
入ってくる気配がない。
間違いなく見られたな…
翔くんを解放すると『はぁはぁ』と肩で息をしている。
呼吸を整えようとするその表情がまた色っぽくって、
顎に手を添え近づくと翔くんが俺の唇を手で塞いだ。
「なんれ?」
口を塞がれたまま抗議する。
「今、松潤来たでしょ!」
ちょっと怒った口調で言う翔くんがまた可愛くてからかいたくなる。
「いいじゃん!出ていっちゃったし」
「良くないでしょ!もうみんな来る時間だよ」
「え~」
わざとらしく不満の声をあげた。
「え~、じゃないよ
松潤に見られちゃったじゃん」
「別に構わないでしょ?俺、翔くんとのこと隠すつもりないよ?」
黙りこんだ翔くん。
「駄目なの?翔くんは俺と付き合ってくれないの?」
「そんなこと…言ってなぃ…」
頬を赤らめて話す翔くんは語尾が段々小さくなっていく。
ほんと照れ屋さんだね。