第7章 turth
一瞬だけ触れた唇を離すと翔くんは恥ずかしそうに俯いた。
俯いた顔を覗き込むと頬がピンクに染まっていた。
余りにも可愛くて思いきり抱きしめた。
「智くん…?」
「ふふっ、翔くん可愛い」
「な、なに言って…」
顔を見なくても照れてるのがわかるよ。
今、顔真っ赤でしょ?
この前キスした時も翔くんは真っ赤になってた。
照れてたんだね?
今になって気がつくなんてつくづく自分の鈍さに呆れちゃう。
翔くんも前から俺のこと好きでいてくれたんだ。
「こんなに可愛いのに、ずっと気がつかなくてごめんね?」
俺に抱きしめられたまま腕の中で首を振る翔くん…
そんな仕草でさえ可愛くて堪らない。
「翔くん…」
呼び掛けると翔くんはそっと顔をあげた。
もう一度チュッとキスをしたらまた顔が紅くなる。
こんな可愛い反応されたら我慢なんて出来ないよな。
翔くんの両頬を両手で包み今度は長い時間キスをした。
「んんっ…」
苦しくなったのか翔くんが俺の肩を叩いた。
離してあげたら深呼吸して、
「そんなキスされたら息できないでしょ」
拗ねた顔で抗議するけどそんな潤んだ瞳で言われてもね?
「ふふっ」
「なに笑って…んっ!」
翔くんが話し終わる前に再び唇を塞いだ。