第7章 turth
<大野サイド>
あの後超焦ってた相葉ちゃん。
やっぱり俺の勘は当たってた。
どうにも誤魔化しようがないくらい相葉ちゃんが慌ててるから隣のニノが苦笑いしながら
『そんなに鋭いのに自分のことには激ニブですよね』
って呟いた。
『ほんとだよな、自分の気持ちわからないなんて…』
って言ったら、
『それだけじゃないですけどね?』
って言われた。他にも何かあるのか?
わかんねぇ…ニノはそれ以上教えてくれねぇし。
『そのうちわかるんじゃないですか?』
なんて言われたけど分からないまま5人での仕事の日を向かえた。
翔くんに気持ちを伝える為に今日も早く楽屋に行く。
楽屋に着くとまだ翔くんは来ていなくて、ドキドキしながら翔くんを待った。
20年以上の付き合いになる翔くん相手にこんな気持ちになるなんてちょっと可笑しくなって一人で笑ってしまった。
笑ってたら翔くんが楽屋に入ってきて
「智くん⁉」
って挨拶より先に驚かれてしまった。
確かに一人で笑ってたらびっくりするよな…
「おはよ、翔くん」
俺が何もなかったように挨拶したら翔くんも慌てて
「おはよう」
といつもの笑顔で挨拶してくれた。
うん!今日もかわいいよ、翔くん。