第7章 turth
「全く何も言わずに放置したんですか?」
「ごめん、とは謝った
そしたら、大丈夫って言ってたけど…」
翔さんもびっくりしたろうな…
ってか、今でもパニック中かも…
真面目だもんなあの人、大野さんの行動が理解できずにいるだろう。
「大野さん、どうするんですか?」
「相葉ちゃんが翔くんのこと好きじゃないなら俺が翔くんに好きって言ってもいいんだよね?」
「もちろん!その為の作戦だし」
まぁ君が笑顔で答える。
「じゃあ、ちゃんと翔くんに気持ち伝える
あんな可愛い翔くん知っちゃったら気持ち抑えられる自信ない」
「それを聞いて安心しました
早めに伝えた方がいいですよ?
翔さんたぶん大野さんの行動が理解できずに悩んでますから」
「そうだよな…
いきなり男からキスって…
俺、あり得ないことしたよな…」
「そうですね
でも、それが大野さんらしいと言えばらしいです」
「俺そんな感じ?」
「はい。考える前に動くと言うか、思ったことを素直に表現すると言うか」
「…確かにそうだな…」
「でしょ?だから思った通り翔さんにぶつかってください」
「おう!ありがと
ふたりのおかげで大切なものに気付けてよかったよ」
大野さんが嬉しそうに言ってくれたから俺も嬉しくなった。
「どういたしまして」
「でさ、相葉ちゃんの相性のいい相手ってやっぱりニノなの?」
最後に何気なく爆弾落としてきた…
やはりあなどれない、リーダー大野智!