第7章 turth
「智くん、今日も早いんだね
どうしたの?」
翔くんが荷物を置きながら聞いてきた。
「翔くんと話がしたくて」
「俺と話し?
わざわざこんなに早く来て?
何か急ぎの用だったら電話くれれば良かったのに」
「電話じゃ駄目だから」
「そんな大切な話なの?
何かあった?」
翔くんが心配そうに聞いてきた。
「うん、あった。」
翔くんはソファーに座ってる俺の隣に座った。
「…なにがあったの?」
翔くんは俺をじっと見てる。
「俺ね気がついたことがあって、それを翔くんに伝えたくて」
「…うん、なに?」
翔くんは目をそらさず俺の言葉を待ってる。
俺は翔くんの瞳をじっと見つめて一呼吸ついた。
「…翔くん、俺ね、翔くんのこと好きなんだ…」
翔くんの大きな目が更に大きく見開いた。
翔くんの口から発せられる言葉は無かった。
やっぱりダメだよな…
男からの、しかも今まで仕事仲間として一緒に過ごしてきた奴から告白なんてされても引くよな…
「…翔くん、ごめんね?
やっぱりこんなの可笑しいよね…」
固まってた翔くんがビクッと動いた。
「え?あ、えっと…それってどういう好きなの?」
「どういう好きって…」
「…俺が智くんを好きなのと同じ意味でいいのかな…?」
翔くんは緊張した面持ちで聞いてきた。