第2章 Kiss からはじめよう
「あれ?翔さん熱あります?
顔赤いですけど?」
「あ、いや大丈夫!」
「無理しないでくださいよ?
翔さんは働きすぎなんだから」
と言いながらテーブルに鞄を置きゲーム機を取り出して定位置に座ってゲームを始めた。
ニノは左利きなせいか今左手で俺の頭を撫でた。
さっきの人物は右手だった、と言うことはニノではない?
普通利き手使うよな?
それにやましいことがあれば同じ動作をすることはしないだろうし…
とりあえず、ニノは候補から排除かな…
ガチャッ‼
「おはようっ‼」
ドアが開くと同時に元気な挨拶をする相葉くんが飛び込んできた。
「おはよ~」
「…おはようございます
相変わらず、朝から騒々しいですね?」
「え~?そぉ?普通でしょ?」
「中の様子を見てから声出して貰えます?
寝てる人がいるかも知れないでしょ?」
「あっ、そっか~、今度から気を付けるね~」
悪びれた様子もなく相葉くんが答えた。
次も絶対忘れて大声で挨拶するんだろうな…
まぁ、それが相葉くんのいいところで、この明るさにメンバーも助けられてもいる。
う~ん…でも静かに入室出来ないと言うことで、相葉くんもさっきの人物からは外れるな。