第7章 turth
翔くんはメンバーの中で一番付き合いが長くて。
だからといって特別仲よくするとかはなくて。
でもふたりきりになると一番居心地がいい相手ではあった。
なにも気を遣わない、と言うか気を遣う必要のない…
素の自分でいられる相手。
だって、翔くんは俺のことなんでもわかってくれているから…
いつからかそんな翔くんを誰よりも頼りにしていた。
だから今日だって翔くんの為にできることがあるならしてあげたいと思ったんだ。
それがこんな気持ちになるなんて…
相葉ちゃん、ごめん。
俺、応援できないや…
気が重いけど相葉ちゃんと話すために相葉ちゃんのマンションに向かった。
緊張しながら初めて相葉ちゃんのマンションに上がらせてもらう。
「どうぞー、散らかってるけど上がって」
「お邪魔します」
相葉ちゃんに続いてリビングに案内された。
「とりあえず、そこ座ってて?」
ソファを指差され座った。
「ごめんね、もうちょっと待ってて」
そう言うと相葉ちゃんは向かい側に座った。
?何を待つんだ?
「それでさぁ、どうだった翔ちゃん」
突然聞かれ返事に困った。
「あー、えっと、付き合ってる人はいないみたい…」
『だろうねぇ』相葉ちゃんが呟いた。
「えっ?知ってたの?」
じゃあなんで探らせた?