第7章 turth
<ニノサイド>
やっぱりふたりの様子がおかしい…
あの後もお互いを意識してるようだけど言葉を交わすことはない。
視線が合うと慌てたように目を逸らし翔さんは顔を赤らめるし、大野さんは相変わらずチラチラと翔さんの様子を伺っている。
更に大野さんに至ってはまぁ君の方も気にしている様子でまぁ君を見ては小さくため息をついてるし…
まぁ君に近づき小さな声で話す。
「相葉さん、予定変更
今日、大野さんを飲みに誘って
場所は相葉さん家ね」
「俺んち?」
「うん。今のふたりの様子が気になる
さっき潤くんが言ってたこと本当かも…」
「え?マジで⁉」
「思ってた以上に早く片がつくかもよ」
「やったね!」
「でもそうなるとあなたが翔さんを好きだと言ったことを早めに訂正しないと大野さんを悩ませることになるから」
「あ、そっか
わかった、誘っておくよ」
「今日は私も行くから」
「ニノも?」
「うん、相葉さんじゃ大野さんから上手く話し聞き出せないでしょ?」
「えぇ、なんだよそれ~」
ちょっと膨れっ面をしてみせるまぁ君。
「ふたりに幸せになってもらいたいでしょ?」
「それはそうだけど…」
「失敗するわけにはいかないんだよ?
相葉さん責任とれる?」
にこっと笑い掛けると
「…無理
だいたい俺頭使って恋愛したことないし…」
「でしょ?まぁ、それが相葉さんのいいトコロなんだけどね?」
「ほんと?」
「本当。だって私の罠に素直にかかってくれたでしょ?」
「ははっ、そっかぁ、そうだね」
嬉しそうに笑うまぁ君。
ほんと素直で助かります。