第7章 turth
「で、どんな感じだった?
大野さん、何か反応あった?」
「ん~、どうだろ~驚いてはいたけど」
「そうかぁ…やっぱり本人分かってないかぁ」
「でも大ちゃん意外と鋭いんだよ」
「なにかあったの?」
「『相葉ちゃんはニノが好きなんだと思ってた』って言われた」
「へぇ、さすが嵐のリーダー
メンバーのことはちゃんとわかってるんだね」
「でしょ?俺、焦ったよ」
「まさかそれで認めてないよね?
バレたら作戦が成り立たないからね?」
「それは大丈夫」
「なら良かった」
「それにしてもお節介だねカズ」
「あのふたりは見ていて焦れったいんだよ」
「まぁね、てか翔ちゃんが可哀想だしな」
「でしょ?あの人自分の幸せ考えないから」
「俺たちばっか幸せじゃ申し訳ないし」
そう言って俺の肩を抱き寄せキスをする。
「そう思うならちゃんと協力してよ?」
「わかってるよ、その代わり見返りちょうだい?」
「なにが欲しいの?」
「カズ」
「そんなもので良ければいくらでも」
「そんなものじゃないよ、最高の見返りだよ」
俺の大好きな優しい笑顔を見せてくれる。
「…ベッド連れてって、まぁ君」
「喜んで…」
まぁ君は立ち上がるとお姫様だっこでベッドまで運んでくれた。
そっとベッドに横たえられると俺に覆い被さり触れるだけのキスをする。
「大好きだよ、カズ」
感情を素直に表現してくれるまぁ君。
なかなか素直に言葉にできない俺の分までまぁ君は言葉にしてくれる。
だから俺は言葉にできない分態度で答える。
「まぁ君、見返り受け取って」
そう言うとまぁ君は嬉しそうに微笑んだ。