第7章 turth
<大野サイド>
先日相葉ちゃんから依頼されたことを実践しようといつもより早く楽屋に入った。
でも誰もいないだろうと思った楽屋にはすでに翔くんが来ていた。
「あれ?智くん、おはよう今日は随分早いね?」
「おはよ、翔くんはいつもこんな早いの?」
「ううん、日によってだね
今日はいつもよりちょっと早いよ」
「そうなんだ
こんな早く来て何してたの?」
「新聞のチェックとZEROの資料まとめたりしてる」
「家ではやらないの?」
「やるよ?でも中途半端になりそうな時はこっちに来てからやった方が効率いいし」
「そっか、じゃあメンバー来るまでいつも一人で仕事してるんだ」
「そうだね」
翔くんが忙しいのはわかってたけどほんとに忙しいんだな…
「翔くんてさ、休む暇あるの?」
「え~、あるよ普通に」
ふふっ、て笑うけど絶対俺より少ないよな…
今更だけど心配になった。
「仕事忙しくてしんどくなったりしない?」
「ん~、たまぁにあるよ
でも仕事貰えるのってありがたいから
贅沢言えないよね…」
「そういう時ってどうしてるの?」
「どうしもしないよ?
そのままいつも通りに仕事してる
ずっと忙しい訳じゃないし、『もう少し頑張れば終わる』とか考えるくらいかな」