第7章 turth
「ごめん、お待たせ相葉ちゃん」
駐車場に着くと相葉ちゃんがマネージャーの車の前で待ってた。
「大丈夫だよ、こっちが誘ったんだから」
相葉ちゃんと一緒に車に乗り込む。
「お疲れさまです。車出しますね。」
「うん、よろしく~」
相葉ちゃんがいつものように元気に答える。
悩んでるようには見えないんだよなぁ…
店に着くとマネージャーに別れを告げ店内へ入る。
相談があると言うだけあって個室が予約されてた。
ビールと何品か食べ物を注文した。
ビールが届くと相葉ちゃんが
「乾杯しよ!」
「うん」
ジョッキを持ち上げ乾杯する。
「お疲れ!」
「お疲れ~」
相葉ちゃんが勢いよくグビグビっとビールを飲んだ。
「はぁー、旨いっ!」
笑顔でビールを飲む相葉ちゃんを見てほんとに悩みごとがあるのかなぁ?と疑問になる。
「相葉ちゃん、で、相談ってなに?」
余りにも気になって早々に聞いてみた。
「あ~、そうだったそうだった」
そんな風に軽そうに言う相葉ちゃんに違和感を感じるんだよなぁ…
ジョッキをテーブルに置くと改まったように
「俺ね、翔ちゃんのこと好きなんだ」
「はっ?」
突然の発言に内容が理解できない。
「だーかーらー、翔ちゃんが好きなの!」
「えっ?ちょっと待って、それってどういう意味で?」
「お付き合いしたいって意味で!」
にこにこの笑顔で答える相葉ちゃん。
驚きすぎて次の言葉が出てこない…