第7章 turth
<大野サイド>
レギュラー番組のいつもと変わらぬ楽屋。
メンバーは各々いつものように過ごしてる。
「大ちゃん、大ちゃん」
釣り雑誌を読んでる俺の元に相葉ちゃんが小声で話しかけてきた。
「ん?相葉ちゃんどうしたの?」
「あのさ、相談したいことがあるだけど…」
「え?相葉ちゃんが?
珍しいね、俺でいいの?翔くんとかの方がいいんじゃないの?」
ちょっと考え込む相葉ちゃん。
「ん~、大ちゃんじゃないと駄目なんだよねぇ」
「わかった。いいよ、聞くよ?なに?」
「ここではちょっと…
今日の夜、時間ある?」
「うん、大丈夫だけど」
「じゃあさ、ご飯食べながら話し聞いてくれる?」
「わかった、いいよ」
「ありがと!じゃあ後でね」
相葉ちゃんは爽やかな笑顔で去っていった。
相葉ちゃんが相談かぁ…
ほんと珍しいな、相葉ちゃんって基本一人で解決しちゃう人だから、人に相談って相当な悩みなのかな?
それにしても相談する相手が俺って…大丈夫なのかな?
翔くんの方が適任だと思うんだけど。
相葉ちゃんのことを気にしつつ番組収録をしたんだけど、特に変わった様子もないんだよな…
どんな相談内容なんだろ?
収録が終わり楽屋に戻ると相葉ちゃんが近づいてきてまた小声で話す。
「大ちゃん、店予約したから一緒に帰ろ?駐車場でまってるね?」
「わかった」
ここから一緒に帰ってもいいんじゃないの?と思ったんだけど、他のメンバーに知られたくないのかな?
相葉ちゃんが出てしばらくしてから楽屋を出た。