第6章 君のために僕がいる
翔くんが帰った後、メンバーで話し合った。
「ごめんなさい、私のせいで」
ニノが謝るけどニノが悪い訳じゃない。
今日会ったばかりのスタッフに襲われるなんて通常あり得ないんだから…
「気にするな、ニノ
お前だって万能じゃないんだから
それよりも今後の翔くんのことだよ」
「確かに、あの怯え方尋常じゃなかったよ
俺でさえ拒否られた」
松潤が悲しそうに言う。
「ヤツに何されたか聞き出すのも酷ですよね…」
ニノも辛そうだ。
「…体にいくつかキスマーク付いてたよ」
みんなにもショックだとは思ったけど知っておいて貰った方がいいと思って話した。
「ズボンの中に手も突っ込まれてた…」
「あの野郎!」
松潤が悔しそうに呟いた。
「悔しいけど、今は翔ちゃんのこと考えよ?」
相葉ちゃんの優しさはこういう時助かる。
そう、今考えなきゃいけないのは翔くんの心のケアだ。
2度と目の前に現れない奴のことなんてどうでもいい。
「心の傷は見えないだけにやっかいですね…」
翔くんになにをしてあげたらいいのか答えがでないまま時間だけが流れる…
そんな時携帯電話がなった。
ディスプレイを見ると翔くんの名前が…
「翔くんから電話だ」
メンバーが俺の方を見た。