第6章 君のために僕がいる
<大野サイド>
ニノが突然立ち上がり楽屋から飛び出した。
「相葉ちゃん何があった?」
ビックリしてる相葉ちゃんに問いただす。
「え?あ、ディレクターが翔ちゃんのこと呼んでるってスタッフが来た」
「翔くん?来なかったよ?」
松潤が不審そうに答える。
「誰が呼びに来たの?」
「あのデカイ新人さん」
その言葉を聞いて俺と松潤も走り出した。
「相葉ちゃんはここにいて!
松潤はもう一度スタジオ見に行って!」
「わかった!」
松潤と別れ廊下を走った。
流石にテレビ局から出ることはできないだろう…
夜遅いから残ってる人が少ないとはいえ、大の男を無理矢理連れ出そうとしたら、誰かに見つかる可能が高い。
まだそんなに遠くには行ってないはず。
携帯を出してニノに電話をかける。
『もしもし』
「ニノ?翔くん見つかった?」
『すみません、大野さん
私が付いて行かなかったから…』
「気にすんな、今は探すのが先!」
『スタジオまで戻って来たんですけどいないです』
「わかった、その周辺探してみて
松潤もそっち行ったから」
『わかりました』
電話を切って一度立ち止まって考える。
スタジオに着くまでに人気のないところってどこだ?
周りを見渡すと非常口が見えた。