• テキストサイズ

片恋 《気象系BL》

第5章 Don't you get it!


<翔サイド>

「翔くん?起きられる?そろそろ準備して帰らないと仕事に間に合わないみたい」

智くんの手が頭を撫でてくれる。

「…ん、起きる…」

目が覚めて起き上がろうとしたら体が痛くて起き上がれなかった。

「っつー!」

再び布団に突っ伏した。

「翔くん⁉」

「…いったぁい!」

思わす涙ぐんでしまった…

「大丈夫?座れる」

智くんが心配して抱き起こしてくれた。

「ん、なんとか…」

ゆっくり布団の上に座ると

「ニノに聞いてくるから待ってて?」

「えっ?なに聞いてくるの?」

「ちょっとでも楽になる方法」

「やだ!いいよ、恥ずかしい!」
 
あのふたりに夕べのことがバレるなんて…

「でもあのふたりもう知ってるし、そんなんじゃ仕事にならないでしょ?
そっちの方が大変じゃん」

はっ?今なんて言った?もう知ってる?

「なんで⁉」

「仕事は休めないでしょ?」

「じゃなくてなんでふたりが知ってるの?」

「あぁ、翔くんの声が聞こえたって」

嘘でしょ⁉恥ずかしくてふたりの前に出られないー!

再び枕に顔を埋めた…

「翔くん?大丈夫だよ?翔くんの声色っぽかったって…」

満面の笑みを見せる智くん。

なにが大丈夫なんだよ~!
/ 592ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp