第5章 Don't you get it!
<ニノサイド>
翌朝、目が覚めると潤くんの腕の中にいた。
時間を確認すると8時過ぎ…
俺が起きたせいか潤くんももぞもぞと動き出した。
「おはよう」
チュッと軽くキスをすると潤くんが目を開けた。
「…おはよ~」
「そろそろ起きた方がよくない?
朝食頼んであるんでしょ?」
「ん~、そうだなぁ
でも翔くん起きられるかなぁ?」
心配そうに潤くんが言う。
「えっ?なにかあったの?」
「あのふたり夕べしてたよ?」
「ほんとに⁉」
「うん、あの後水取りに行ったとき翔くんの声聞こえたもん」
「まさか大野さん無理矢理…」
昨日散々煽っただけに心配になってしまった。
「あぁ、それは大丈夫そう
翔くんの声すっげぇ色っぽかったし」
「……」
なにそれ‼他の人のこと色っぽいって!
ちょっと不機嫌になった俺に気がついたのか潤くんがニヤニヤして抱きしめてきた。
「俺の体が反応するのはカズの可愛い声だけだよ?」
耳元で囁くから体が熱くなった。
潤くんの顔を見る。
「ん~、もうそんな顔して~
押し倒したいけど帰らなくちゃいけないからこれで夜まで我慢して」
と濃厚なキスをしてくれた。