第1章 Two
何言ってるんだ?ニノ?
俺があの表情をさせた?
「まだわからないんですか?
ホントに鈍い人ですね」
呆れた感じのニノ。
「もう、私たち終わったんで先帰りますね」
「お疲れ、リーダーまたな」
「翔ちゃんもお疲れさま。
じぁあねぇ」
3人は手を振って帰って行った。
「櫻井さん、お疲れでしょ?
ドレス着替えましょうね?」
「はい」
女性スタッフさんに連れられ着替えに行く翔くんの後をついていった。
ドレスは脱ぐのも大変らしく、髪もメイクも落とさなくちゃいけないから時間が掛かるようだ。
先に控え室に戻るとニノからラインが来ていた。
嵐のグループラインに撮影前に撮った写真が送られてきていた。
メンバーと写ってる翔くん、可愛いなぁ。
んっ?もう一件きた。個人の方にまたニノから。
撮影中の写真と撮影が終わって翔くんが俺の唇に触れてる写真。
あいつ、撮ってたのか。
メッセージが送られてきた。
『どの翔さんがお好きですか?』
どの写真も綺麗に写ってる。
でも、最後の素で写ってる翔くんの表情は今までで1番愛しい…
またメッセージがきた。
『わかりましたか?』