第5章 Don't you get it!
<ニノサイド>
翔さんが休むために席を外した。
「で?リーダーどうなのよ?」
冷やかすわけでもなく潤くんが聞く。
「なにが?」
「翔さんのことに決まってるでしょ?」
惚けようとしても駄目だからね?
「お前らやっぱりそれが目的か?」
「あ、バレました?」
「バレるわ!おかしいと思ったんだよニノなまもの苦手なのに旨い刺身食いに行こうなんて誘うから」
「それでも乗ってきたじゃん?
結構手掛かったんだよ?
マネージャーにも手伝って貰ったんだから」
「なんでそこまで…」
「大野さんがいつまでたっても動かないからでしょ?」
「そんなのお前らに関係ないじゃん…」
「我々はおふたりに幸せになってもらいたいんです」
「だからなんで?」
「このままおじいちゃんになっていいんですか?
いつまでも若くないんですよ?
目の前に好きな人がいるんだから求めたらいいじゃないですか」
「リーダー、俺、今カズが側に居てくれるだけですっげぇ幸せなの
好きな人と触れあえるって心も体も満たされるし癒される
だからその幸せを手に入れられるなら手に入れて欲しい」
潤くんがそんなことを思ってくれてるなんて…
嬉しいな…