第5章 Don't you get it!
「着いたよ」
松潤の声がして、車が停まる。
「ここ?」
「そう」
目の前には純和風な宿。
落ち着いてていい感じ。
車から降りて荷物を持つ。
「松潤運転ありがとね」
「どういたしまして」
ニコッと笑う松潤、いい男だな~。
「さ、行きましょ」
ニノに促され宿に入っていく。
隣を歩くニノに
「松潤いい男だね?ニノ良いの捕まえたな~」
って、小さな声で囁いたら
「当たり前でしょ?私に間違いはないんです。」
なんて強気な発言してるけど顔は赤いよ。
可愛いな、なんかニノのイメージ変わるかも。
宿に入ると離れの部屋に案内された。
部屋に入ってビックリ!
「広っ!綺麗~!」
予想以上の部屋にテンションが上がってしまった。
「喜んで貰えてよかった、招待した甲斐があったよ」
クスクス笑う松潤。
「翔くん、子供みたいだな」
なんて言われたけど、そんなことどうでもいい!
「今日仕事休みになってよかった~!」
「…ほんと可愛いなぁ」
ボソッと智くんの声が聞こえた。
振り返ると微笑んでいる智くんと目が合った。
また、顔が熱くなる。
今日の俺変だ…というか、智くんが変なのか?
もう何度言われたかわからない『可愛い』なのに、また恥ずかしくなった。