第4章 Be with you
翔くんの真ん前に立ち両手首を掴み顔を覆ってる手を退かした。
手の下から出てきたのは赤くなっている翔くんの可愛い顔。
下から覗き込むように見る。
「超可愛い!」
「からかうのやめてよ」
そう言って更に顔を赤くする翔くん。
こんな顔見せられたら我慢できないよ…
掴んだ手首を引き寄せ近づいた翔くんに触れるだけのキスをした。
一瞬体が揺れたけど、そのまま受け入れてくれた。
唇を離して翔くんの顔を見たら大きな瞳が潤んでて、もう一度翔くんのふっくらした唇にキスをする。
2度目のキスも逃げることなく受け止めてくれた翔くん。
手首から手を離し背中に回して抱きしめた。
俺のこと嫌いじゃないよね?
唇を離しおでことおでこをくっつけた。
「翔くん、好きだよ…」
そう囁いたら、俺の頬に温かい雫が落ちてきた。
「…俺も…智くんが好き…」
少し体を離し翔くんの顔を見る。
今まで1番可愛くて1番綺麗な笑顔だった。
嬉しくなって抱きしめていた腕に思いっきり力を込めた。
「智くん、苦しい…」
「あぁ、ごめん!嬉しくてつい!」
慌てて両腕を離した。
「あっ!」
「えっ?」
「あ、えと、力だけ抜いてくれれば良かったんだけど…」
また顔を赤くする翔くん。
可愛いとは思ってたけどこんな可愛いこと言うなんてもう、どうしてくれよう?