第4章 Be with you
そうだよ!俺の場合は嫉妬だよ!
俺が翔くんを好きで勝手に嫉妬しただけだよ!
でも翔くんは?
俺の誤解が解けて嬉しいの?それって…
翔くんの方を見るとまた顔を赤くして俯いてる。
可愛いなぁ~
って、駄目だろ?
こんな可愛い翔くんこれ以上人前に置いておきたくない!
それに翔くんとふたりでちゃんと話がしたい。
「増田!」
「はい」
「来たばっかで悪いけど先帰らせて貰うわ
これで支払いしといて」
財布からお金を出し増田に渡した。
翔くんの腕を掴み立ち上がらせると
「えっ?」
と、驚く翔くんを連れてそのまま歩き出した。
後ろから『ごちそうさまです』って声が聞こえたけど返事もせずに店を出た。
何の会話もせずタクシーで家に戻った。
もちろん翔くんを連れて。
翔くんも何も言わず黙って付いてきた。
部屋に入っても俯いたままの翔くん…
「ごめんね?勝手なことしちゃって」
首を横に振る翔くん。
「これ以上アイツらにそんな顔した翔くん見せたくなかった…」
「え?俺変な顔してる?」
「ううん、すっげぇ可愛い顔してる」
翔くんが驚いて顔をあげたがすぐ俯いて両手で顔を覆ってしまった。
「なに変なこと言ってんの?」
「変なことじゃない
本当のことだよ?」