第4章 Be with you
翔くんの手を引きソファーに座り、俺の膝の上に横向きに翔くんを座らせた。
「あの、智くん?これって…」
翔くんは困惑顔だけどやっぱり可愛くて。
「ん~?こうしてればずっと抱いていられるでしょ?」
「でも重いでしょ?」
「じゃあ、体重こっちに掛けて」
翔くんの肩を抱き寄せて頭を俺の肩に乗せた。
見る見るうちに赤くなる翔くん。
はぁ、こんなに反応するのに今までなんで気づかなかったかなぁ。
「俺ねずっと怖かった…」
翔くんがぽそっと呟いた。
「怖かった?」
「うん、智くんの好きと俺の好きは違うと思ってたから
絶対智くんにバレちゃいけないと思って、バレたら嫌われるって…
ふたりで飲むようになって凄く嬉しかったんだけどその分、怖さも膨らんでいった…」
そうか…今まで気がつかなかったのは翔くんが必死に隠してたんだ…
「ごめんね?俺が自分の気持ちに気づくの遅かったから…」
「ううん、怖かったけどやっぱりふたりでいられる喜びの方が勝って結局誘い続けてた…」
「俺も楽しかったよ?翔くんといられるの」
翔くんが嬉しそうに微笑んだ。
「だから、あの日智くんの様子がおかしかった日、とうとうバレて嫌われたのかと思った
それから智くんのこと誘えなくなって…」
「そうだったんだ…
あの日機嫌が悪かったのはさっきアイツらが言ってたように俺の嫉妬だから!
ほんとにごめん!」